クライアントから初めてEBITDAブリッジを求められたとき、多くの人がやるのと同じことをした。Excelを開き、透明な「土台」の系列を仕込んだ積み上げ棒グラフでフローティングバーを再現し、その後90分間、サイズを変えるたびにずれる接続線と格闘した。当時はディールチームにいて、時刻は夜9時。翌朝の電話会議でその図が注目される時間はせいぜい4秒だった。難しかったのはチャートの中身ではない。専用アドインなしで、それを短時間で見栄えよく仕上げることだった。
「PowerPoint ウォーターフォールチャート 作り方」で検索したことがあるなら、出てくる答えはだいたい3種類に分かれるはずだ。think-cellを使ったチュートリアル(優れたツールだが、ライセンス費用が実際にかかる)、「積み上げ棒グラフで擬似的に再現する」チュートリアル(できるが保守が面倒)、そしてほとんどの記事がまだ十分に説明していない選択肢――PowerPoint自体に標準搭載されているウォーターフォールチャート機能だ。ここではこの標準機能を手順ごとに解説し、どこでつまずきやすいか、そして「チャート」を「パートナーが実際にクライアントへ送れるスライド」に変えるにはどうすればいいかを示す。
ウォーターフォール(「ブリッジ」とも呼ばれる)チャートは、Office 2016以降でExcelとPowerPointの標準チャート種類の一つになった。つまり、現行のMicrosoft 365を使っているなら、すでに手元にある機能だ。見えない系列を下に仕込んでフローティング効果を偽装する、あの旧来のやり方はもう不要になっている。この旧来の手法は今も一部のチュートリアルに残っているが、それは標準機能が登場する前からある方法で、手作業での自由度が高いという理由もある。ただ、ヘッドカウントブリッジ・EBITDAブリッジ・売上増減の要因分解といったコンサルの実務で使う大半のケースでは、標準チャート機能の方が速く、崩れにくい。
ただし「標準搭載」イコール「そのままコンサル品質」ではない。デフォルトの見た目は、MBB流のブリッジチャートというより一般的なExcelチャートに近く、いくつか具体的なクセでつまずく人が多い。ここを丁寧に見ていく。
チャート作成系の記事がほとんど触れていないことがある。ウォーターフォール自体を正しく作るのは、ブリッジスライドがクライアントの場で機能するために必要な作業の、せいぜい4割にすぎないということだ。チャートは構成要素の一つであって、成果物そのものではない。残り6割は、その周りのすべてだ。
この段階では、チャート自体はすでに完成しているのに、スライドとしてはまだ完成していない。そして、これは実に地味で時間のかかる作業だ。チャートのオブジェクトを数ピクセル動かしてテキストボックスに揃え、脚注のサイズを3枚前のスライドに合わせて調整し、今回のブリッジの合計バーが先週作ったバージョンと同じ青色かどうかを確認する。どれも難しい作業ではない。ただ、すべてが遅い。そして、これこそが5分で終わるはずのチャートを90分がかりのスライドに変えている正体だ。
これはまさに、Advisioを作って埋めようとしたギャップだ。AdvisioはMicrosoft AppSourceで公開されているPowerPointアドインで、チャート・アクションタイトル・脚注・ページ上の他要素との整列までを含めたスライド全体を、PowerPointの中で直接生成する。あとから手作業で仕上げる前提のチャートを出すのとは違う。狭い意味でのthink-cellの代替というわけではない。think-cellはブリッジチャートやガントチャートを日常的に扱うチームのための、実に作り込まれたツールで、ユーザー単位の年間ライセンス費用を払う価値があるチームも多い(公表されている現行価格は、1〜4ユーザーの階層で月額ユーザーあたり約30ドルからで、年間契約が前提。契約ユーザー数が増えるほど単価は下がる)。Advisioが解決しているのは少し違う問題で、think-cellという別アドインの操作を新たに覚えたり、そのライセンス費用を払ったりすることなく、PowerPointにすでにある標準チャート機能を出発点として、データからクライアント提出可能なブリッジスライドまで一気に到達することだ。
PowerPoint標準のウォーターフォールチャートは、コンサルタントが実際に作るブリッジスライドの大半にとって十分な出来で、あの旧来の透明棒グラフのやり方に比べれば明確な進歩だ。ポイントは3つ。右クリックメニューから合計を設定すること、増減の色は個別のバーではなく系列単位で一度に設定すること、そして接続線のスタイルはバーと共有される前提を受け入れること。この3点さえ押さえれば、チャート自体は10分で終わる。本当に時間を取られるのはその周りのスライド作りであり、それは標準チャートを使おうと、think-cellを使おうと、他の何を使おうと変わらない。