コンサル時代、初めて作ったロードマップスライドは日曜日をほぼ丸々使う羽目になった。プロジェクト計画自体は11本のワークストリームを4か月で並べるだけの、それほど複雑なものではなかった。時間を食ったのは、表のセル罫線の色でバーを表現する作り方をしてしまったことだ。マネージャーがマイルストーンを1週間動かすたびに、4〜5列分のセル幅を手で調整し、上の月ヘッダーとの整列がずれていないかを確認し直す必要があった。3回目の修正の頃には、定規バーで列幅を測りながら作業していた。計画の中身は何も変わっていないのに、スライドだけが毎回一晩分のコストを要求してきた。
「PowerPoint ガントチャート 作り方」で検索して出てくる記事の多くが省略しているのはここだ。チャートまでは辿り着かせてくれる。しかし、前日の夜にクライアントから「フェーズ2を2週間後ろ倒しにできないか」と言われても崩れないチャートには、なかなか連れて行ってくれない。
ウォーターフォールチャートと違い、PowerPointには[グラフの挿入]の一覧にガントチャートという標準の種類が存在しない。棒グラフや折れ線グラフ、ウォーターフォールと並んでは出てこない。つまりPowerPoint上のガントチャートは、すべて何らかの回避策か手作業による自作であり、代表的な2つのアプローチはそれぞれ逆方向にトレードオフを抱えている。
実際のコンサル現場のガントチャートスライドの多くは、この2つのハイブリッドに落ち着く。純粋な積み上げ棒グラフだけではクライアントに送れる完成度に届かないことが多く、かといって純粋な手描き版は、会議中にその場で計画変更を求められた瞬間に対応しきれない。ここでは、整列作業に丸一日を溶かすことなくこのハイブリッドを作る手順を紹介する。
ガントチャートの作り方を解説する記事は、たいてい「これで完成」のところで終わる。本当のコストが表面化するのは2週間後、クライアントとの会議で「フェーズ2を2週間後ろ倒しにして、パイロットを1週間前倒しできないか」と言われた瞬間だ。手描きの図形で作ったバージョンでは、これは単なるデータ編集ではない。フェーズの新しい開始・終了がどの列境界に当たるかを測り直し、マイルストーンのひし形がバーの途中に浮いてしまわず新しい境界にきちんと乗っているかを確認し、グループ化したラベルがバーと一緒に動いて置き去りにされていないかを検証する作業になる。コンサル時代、実際にこれとまったく同じ要望をライブの会議中にクライアントから受けたことがある。そのときの正直な答えは「本日午後に更新版をお送りします」だった。変更自体が難しかったからではない。画面共有をみんなが見ている状態で、ミスなくその場で正しくやり切る自信が、自分になかったからだ。
先ほどのグループ化の手順は助けにはなる――グループ化された1つのフェーズを動かす方が、6つのバーを個別に動かすよりは速い。しかし根本の問題は解決していない。手作業のガントチャートスライドは、計画をデータとしてではなく図形の位置として記録している。どれだけうまく整理されていても、変更のたびに描き直しが発生する。
あのコンサルの日曜日のような夜を何度も経験した末に、まさにこのギャップを埋めるために作ったのがAdvisioだ。Microsoft AppSourceで公開されているPowerPointアドインで、Microsoft AppSourceから確認できる。タイムラインを図形の集合ではなくデータとして扱うため、タスクを追加・削除したり期間を変更したりすると、バーの位置・マイルストーン・フェーズのグルーピング・ラベルの整列を、まとめて組み直す。列の境界を手で測り直す必要はない。専用のプロジェクト管理ツールやロードマップアプリの代わりになるものではない。あくまで、クライアント向けデッキの中の1枚のスライドとして、見出しや脚注、ページ上の他の要素と並んだときに、1枚目のスライドと40枚目のスライドを同じ人が作ったように見せる、という特定の用途のために作られている。
ガントチャートスライドは、「社内ドラフトとしては十分」というレベルには意外と早く到達するが、「クライアントの前でそのまま映せる」レベルに達するには驚くほど時間がかかる。つまずきどころはすべて、最初の一稿では見落とされがちな細部にある。揃っていない列幅、タスクがずれた瞬間に密集するマイルストーンのラベル、デッキの他の部分と合っていない脚注、バーとラベルがグループ化されていないためにバラバラに動いてしまう図形。時間軸を目に見えない表としてまず作り、すべてをそこにスナップさせ、フェーズごとにグループ化しておけば、「2週間後ろ倒しにできないか」という避けられない一言にもスライドは耐えられる。手作業で作るにせよ、その部分を別の仕組みに任せるにせよ、それは変わらない。