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title: PowerPointでなぜなぜ分析スライドを作る方法(原因が枝分かれしても崩れない組み方)
description: なぜなぜ分析のスライドをPowerPointで作る手順を解説します。一つの「なぜ」が複数の原因に枝分かれしても、深さの違う枝ごとに崩れずまとめる組み方を紹介します。
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コンサル資料作成

# PowerPointでなぜなぜ分析スライドを作る方法(原因が枝分かれしても崩れない組み方)

なぜなぜ分析のスライドをPowerPointで作る手順を解説します。一つの「なぜ」が複数の原因に枝分かれしても、深さの違う枝ごとに崩れずまとめる組み方を紹介します。

[Advisio編集部](https://www.advis-io.com/ja/blog/author/advisio-editorial)

 10月 22, 2026

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ある工場のチームが、先週のライン3の生産量が落ちた原因をホワイトボードで辿っていました。3問目の「なぜ」のところで、話が二手に分かれます。日勤シフトは「段取り替えの手順が標準化されていなかったから」と言い、夜勤シフトは「部材が切れていて、別ラインから融通する間に止まったから」と言う。どちらも同じ週に実際に起きていたことで、どちらも嘘ではありません。ファシリテーターはそのホワイトボードを写真に撮り、その夜のうちにPowerPointでスライドに起こそうとします。つまずいたのは内容ではなく、その夜ダウンロードしたなぜなぜ分析のテンプレートがどれも「なぜは一本道で進む」ことを前提にしていた、という点でした。

PowerPointのなぜなぜ分析スライドは、問題文のボックスから始まり、「なぜ」の答えを1つずつつないでいって根本原因にたどり着く、というボックスの連鎖です。これが5つのボックスを一直線に並べるだけで済むのは、実際の検討が最初から最後まで一本の道筋を辿った場合に限られます。現実のなぜなぜ分析では、途中のどこかで答えが2つ以上に分かれることのほうがむしろ普通で、そうなった瞬間にスライドには「1つの問題文から複数の枝が伸び、枝ごとに深さが違ってもよい」という構造が必要になります。無理に1本の列に押し込んではいけません。以下では、一本道のケースと枝分かれするケースの両方を、PowerPoint上で実際にどう組むかを順番に説明します。

## なぜなぜ分析のスライドに本当に必要な形

市販のなぜなぜ分析テンプレートの多くは同じ形をしています。5つの四角形を横一列に並べるか、階段状に少しずつずらして並べるか。いずれにしても矢印1本でつながる一本道です。この形が正しいのは、「なぜ」のそれぞれに答えが1つしかない場合だけです。この手法を広めたトヨタの大野耐一氏が示した古典的な例は、まさにその一本道です。機械が止まった理由を辿ると、ヒューズが過負荷で切れた→軸受け(ベアリング)の潤滑が足りなかった→潤滑ポンプが十分に油を送っていなかった→ポンプの軸が摩耗してガタついていた→その摩耗は、金属くずを防ぐストレーナーが取り付けられていなかったことが原因だった、という5段階の一本道で根本原因にたどり着きます。この連鎖なら、5つのボックスを一直線に並べるテンプレートで正直に表現できます。

一方で、2問目や3問目の「なぜ」に対する答えが1つではなく2つある場合、一本道のテンプレートは内容を歪めます。下の図は、その形の違いを表したものです。左側は標準的なテンプレートが前提にしている一本道の連鎖。右側は、「なぜ」が分岐した後の実際に必要な形です——分岐点までは共通の幹として進み、そこから複数の枝に分かれ、それぞれの枝が必要な深さで独立して終わります。

![一本道のなぜなぜ分析チェーンと、1つのなぜが深さの異なる2つの原因に枝分かれするなぜなぜ分析チェーンを比較する図](https://www.advis-io.com/hubfs/blog-figures/157-5-whys-root-cause-analysis-powerpoint-fig1.en.png)

図: 一本道のなぜなぜ分析と、枝ごとに違う深さで閉じる枝分かれ型のなぜなぜ分析の比較。

## ステップ1: ぶれない問題文を書く

このスライドで一番手を抜いてはいけないのが、ボックスの数のわりに文字量が少ない問題文です。下流のすべてのボックスは、問題文に残った曖昧さをそのまま引き継ぎます。使える問題文は、指標・方向・大きさ・期間の4つを含みます。「生産量が落ちた」ではなく、「ライン3の生産量が、10月第2週に直近4週平均比で12%低下した」のように書きます。問題文のボックスは1つだけ用意し、2行に収まる幅にしてください。4行に折り返すような問題文は、実は2つの問題を1つにまとめてしまっているサインで、下流の連鎖が枝分かれしたがっている最初の兆候であることが多いものです。

**よくある失敗:** 問題文を「症状のそのまた症状」として書いてしまうこと。「お客様が不満を持っている」ではなく「納期遵守率が9月に96%から84%に低下した」と書かないと、1問目の「なぜ」が掘り下げる対象を持てず、答えが単なる言い換えになってしまいます。

## ステップ2〜3: 「なぜ」を枝分かれするところまで掘り下げる

それぞれのボックスは、1つ前のボックスに対して「なぜ」を答えるものであり、最初の問題文に対して毎回答え直すものではありません。よくあるスライドの失敗は、5つのボックス全部が元の問題を少しずつ違う言葉で言い換えただけになってしまうことです。各ボックスは原因を1文で述べ、疑問形では書かず、連鎖全体で幅をそろえて、1つの構造として読めるようにします。

枝分かれは、たいていこの2〜3問目のあたりで起きます。先ほどの工場の例では、「生産量が12%落ちた」から「ライン3の段取り替えに時間がかかった」までは全員が一致しました。次の「なぜ」で意見が割れます。半分のメンバーは「夜勤の新人オペレーターが更新後の手順を教わっていなかったから」と言い、残り半分は「締結部品のキットが欠品していて、別ラインから取り寄せる間、段取り替えが止まったから」という、教育とは無関係な物流の問題だと言います。どちらも同じ週の別の段取り替えで実際に起きていました。これが分岐点であり、一本道のテンプレートがスライドの内容を歪め始める瞬間です。両方を1つのボックス(「教育と部材の問題」)にまとめてしまうと、本来は別々の対策が必要な2つの根本原因だという事実が消えてしまいますし、どちらか一方だけを選んで書けば、問題を過小評価することになります。

**よくある失敗:** ホワイトボードのセッション中には分岐に気づいていたのに、スライドに起こす段になって1つのボックスに戻してしまうこと。2本の枝を整えて配置するほうが、5つのボックスをきれいに並べるより面倒に見えるからです。解決策はホワイトボードの段階にはなく、次のステップで説明するように、枝分かれを「レイアウトの課題」として捉え直すことにあります。発見を平らにならしてしまってはいけません。

## ステップ4: 枝ごとに深さを変えて書き切る

「なぜ」が分岐したら、分岐点のボックスを複製し、そこから先を2本(またはそれ以上)の並行した行として続けます。先ほどの例では、「段取り替えに時間がかかった」ボックスを2つに複製し、片方を教育の枝、もう片方を部材の枝につなげます。教育の枝は、もう1問の「なぜ」で済みました——「なぜ新人オペレーターが手順を教わっていなかったのか」→「更新後の手順書がオンボーディングのチェックリストに追加されていなかったから」――合計4つのボックスで閉じます。部材の枝はもう2問必要でした——「なぜ締結部品のキットが欠品していたのか」→「在庫システムの発注点が旧キットのサイズのまま設定されていたから」→「キットが6か月前に再設計された際、発注点が更新されなかったから」――こちらは合計5つのボックスで閉じます。この深さの違いは普通のことで、スライドはそれをそのまま見せるべきです。短い枝に埋め合わせのボックスを足して長さをそろえたり、長い枝を無理に短い枝に合わせて打ち切ったりしてはいけません。

ここで実際にPowerPointの組み方が崩れやすいのは、内容そのものよりコネクタ(接続線)です。長さの違う2本の枝に分かれる幹には、分岐点で角度の違う2本の線に分かれるコネクタが必要で、分岐後の各ボックスは編集のたびに動かしても自分の行からずれないようにしなければなりません。PowerPointのネイティブなコネクタ(「挿入」→「図形」→「コネクタ:カギ線」や、図形の端にカーソルを合わせると出てくる接続点)を使えば、片方の図形を動かしても線がつながったままになります。テキストボックスの間にただの直線を描いただけでは、そうはいきません。枝分かれしたなぜなぜ分析のスライドが、最初の下書きではきれいに見えたのに3回目の修正では矢印が外れている、という事態のほとんどの原因はここにあります。

**よくある失敗:** 分岐のコネクタをPowerPointの接続線ツールではなく、固定された直線で描いてしまうこと。後からボックスの位置を少しでも動かすたびに、ずれた線をすべて手で描き直すはめになります。

## ステップ5: 症状ではなく、本当の根本原因で枝を閉じる

枝が完了したと言えるのは、ボックスが5つ埋まったときではなく、チームが実際に手を打てる何か――プロセス、システムの設定値、抜けていたチェック――にたどり着いたときです。「キットが再設計された際、発注点が更新されなかった」は手が打てます。発注点を直し、再設計のチェックリストに手順を1つ加えればよいからです。一方、「部材が足りなかった」は根本原因ではありません。これは1つ前のボックスを少し言い換えただけで、この枝はもう1問、「なぜ」を続ける必要があります。完成したスライドを確認する一番早い方法は、各枝の最後のボックスだけを、他の文脈抜きで声に出して読んでみることです。それが手の打てる何かを述べていなければ、ボックスの数がいくつであっても、その枝はまだ終わっていません。

**現場メモ:** 外資系コンサル時代、あるなぜなぜ分析のワークショップに同席したことがあります。あるチームが「ベンダーがSLA(サービス品質保証)を守らなかった」で枝を閉じて満足して先に進みました。壁のテンプレートがちょうど4段だったからです。なぜベンダーがSLAを守れなかったのか、それが一度きりの出来事なのか、契約の抜け穴なのか、他の3社でも起きているパターンなのか、誰も問い直しませんでした。スライドは完成して見えましたが、本当の根本原因――違約金条項が一度も契約に明記されていなかったこと――が判明したのは、同じ問題がもう一度起きた後、2週間後のフォローアップセッションでのことでした。枝が閉じるのは、答えが手を打てるものになったときであり、行数がテンプレートと一致したときではありません。

## なぜなぜ分析かフィッシュボーン図か、作る前に選ぶ

枝分かれするなぜなぜ分析とフィッシュボーン図(特性要因図)は、関連はしていますが別の問題を解くツールです。どちらを選ぶかを間違えると、どれだけ丁寧に組んでもスライドが内容と噛み合わなくなります。なぜなぜ分析(上で説明した枝分かれ型を含む)は、1つまたは少数の因果の連鎖を症状から原因まで実際に辿れる場合に向いています――「どういう経緯でここに至ったか」に答える手法です。フィッシュボーン図は、まだ1つの説明に絞り込む前の段階で、人・プロセス・設備・材料といったカテゴリを横断してあり得る要因を幅広く洗い出す、「深さ」ではなく「広さ」が本題のときに向いています。実務上、先ほどの段取り替えの例のような2本の枝であれば、まだなぜなぜ分析の範囲内です。2本の枝なら並行した2行として十分扱えます。これが4つも5つももっともらしい原因の方向性が出てくるようになったら、それはまだ検討が「広さ」の段階にあるサインで、先にフィッシュボーン図で要因を洗い出し、そこで最も有力とされた1つか2つの枝だけをなぜなぜ分析で掘り下げるほうが適切です。この「広さ」から入るバージョンについては、[フィッシュボーン図スライドの作り方](https://www.advis-io.com/ja/blog/fishbone-diagram-powerpoint-ja-ja?hsLang=ja)の記事でカテゴリごとのレイアウトの組み方を解説しています。要因の数がカテゴリごとに大きく違う場合の崩れ方も、今回とは逆方向から同じ問題として扱っています。

## 発表前の仕上げチェックリスト

- 問題文に指標・方向・大きさ・期間が入っていて、ただの不満の表明になっていない
- すべてのボックスが、1つ前のボックスに対して「なぜ」を答えており、元の問題文に答え直していない
- 枝分かれは実際に証拠が割れた箇所にだけ存在し、無理に1本にまとめたり、逆に無理に分けたりしていない
- 各枝の最後のボックスを他の文脈なしで読み上げても、手が打てる内容になっている
- 枝ごとに深さが違ってよい。行数をそろえるために水増ししたり、途中で打ち切ったりしていない
- コネクタはPowerPointの接続線オブジェクトで図形の端に固定されており、ボックスを動かしても線が外れない
- 各行の中でボックスの幅と間隔がそろっていて、枝の深さの違いが「ここはより深く検討した」と伝わり、「単に雑に並べた」とは見えない

## 同じ枝分かれ問題は他の場面にも出てくる

工場の段取り替えの例は、職種を超えて何度も現れるパターンの一つに過ぎません。「納品が遅れた」というクレーム対応の根本原因分析が、倉庫の人員不足の枝とSKUの誤ラベルの枝に、それぞれ違う深さで分かれる場合。「デプロイが失敗した」というソフトウェアのインシデント事後検証が、設定ドリフトの枝とテストカバレッジ不足の枝に分かれる場合。「マイルストーンが遅延した」というプロジェクトのレビューが、スコープクリープの枝とベンダー依存の枝に分かれる場合。どのケースでも、ステップ4とステップ5で説明した組み方――分岐点でボックスを複製し、枝ごとに必要な深さまで続け、本物のコネクタを使う――がそのまま使えます。問題文を上ではなく左に置いて描く[イシューツリーのスライド](https://www.advis-io.com/ja/blog/issue-tree-logic-tree-powerpoint-ja?hsLang=ja)でも、1つの論点が複数の論点に分かれ、それぞれ違う深さで閉じる必要があるという、まったく同じ課題が現れます。最初のワークショップの後に枝が1本増えたとき、レイアウトが崩れずに済むかどうかという点も含めてです。

[Advisio](https://www.advis-io.com/?hsLang=ja)は、[Microsoft AppSource](https://marketplace.microsoft.com/en-us/product/advisioinc1760912844242.advisio-202604?tab=Overview)で公開されているPowerPointアドインで、まさにこの枝分かれの組み方を自動化するために作られています。生成されるのはネイティブで編集可能なPowerPoint図形で、コネクタはボックスに固定されたまま動き、各枝は実際に必要だった「なぜ」の数に応じてサイズが決まります。今週は2本だった枝が、フォローアップセッションでもう1つ原因が見つかって来週は3本になっても、スライドを描き直すのではなく、行を1つ足すだけで済みます。

[コンサル資料作成](https://www.advis-io.com/ja/blog/tag/コンサル資料作成) [スライドデザイン](https://www.advis-io.com/ja/blog/tag/スライドデザイン)

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