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title: PowerPointで3C分析スライドを作る方法(KSFが1行で書けない原因)
description: PowerPointで3C分析スライドを作る手順。顧客・競合・自社の記述量が不揃いなときのパネル高さの決め方と、KSFを1行で言い切る「So What」行の作り方を解説する。
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# PowerPointで3C分析スライドを作る方法(KSFが1行で書けない原因)

PowerPointで3C分析スライドを作る手順。顧客・競合・自社の記述量が不揃いなときのパネル高さの決め方と、KSFを1行で言い切る「So What」行の作り方を解説する。

[Advisio編集部](https://www.advis-io.com/ja/blog/author/advisio-editorial)

 10月 12, 2026

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3C分析のスライドが機能しない理由は、ほぼ2つに集約される。ひとつは、顧客・競合・自社の3パネルを均等な幅・高さで作ってしまい、調査の結果どれかが長く・どれかが短くなった時点でレイアウトが崩れること。もうひとつは、3つのCを並べて終わり、「だから何をすべきか」を1行で言い切るSo What(KSF)の行が存在しないことだ。どちらも直し方は単純で、パネルの高さは各Cの記述量に合わせて決め、最後に3つの重なりから導いた結論を1行加える。これができれば、テンプレートそのままに見えがちな3パネルの箱が、来週の意思決定を動かすスライドに変わる。

## 「調べた割に、何も言っていない」3C分析スライド

よく見かけるパターンを、ある地方スーパーがプライベートブランド(PB)のスナック菓子を新規に立ち上げるかどうかを検討する場面で再現してみる。3列・均等幅・均等高さの箱に、顧客・競合・自社を1つずつ割り当てる組み方だ。顧客パネルには「価格感度の高い層」「間食シーンの変化」など4項目が入る。自社パネルは「製造ライン1本分の余力」「粗利目標32%」の2項目だけで、箱の下半分がほぼ空白のまま残る。競合パネルは全国区のPBメーカー3社、同じ商圏の競合スーパー2社、同じ棚でシェアを伸ばすD2Cスナックブランド1社の計6項目——3項目分の箱に6項目を押し込んだ結果、下の2行が罫線にかかり、フォントサイズを1段階落として無理やり収めている。

このスライドを見た人は、持ち時間の中でこのスーパーがPBを出すべきかどうか、出すならどう値付けすべきか、ぎっしり詰まった競合パネルの中で本当に重要な2社はどれか、スカスカな自社パネルの2項目との関係はどうなっているのか、どれも読み取れない。調査そのものはきちんと行われている。ただ、その調査が本来導くはずだった「考えること」の部分が、スライドの上には存在していない。

## なぜ均等3パネルは実データが入った瞬間に崩れるのか

ここには3つの問題が重なっている。どれも、プレースホルダーではなく実際の調査結果を入れるまでは目に見えない。

**パネルの大きさを、記述量が分かる前に決めてしまっている。**テンプレートが3等分のレイアウトを採用するのは、それが事前に立てられる唯一の仮定だからだ。実際の3C調査が均等に戻ってくることはほとんどない。競争が激しいカテゴリーなら競合リストは長くなるし、新規市場への参入なら顧客セグメントの切り分けだけで顧客パネルが膨らむ。自社パネルは逆に、「実際に何ができるか」という硬い事実の集合であることが多く、項目数自体は少なくて当然だ。

**箇条書きでは優先順位がつかない。**「D2Cブランドがシェアを伸ばしている」という1行と、「気にしなくていい小規模な地場競合がもう1社いる」という1行は、箇条書きの体裁の上では完全に同じ重みで並ぶ。どちらが意思決定にとって本当に効くかは、フォーマットからは一切伝わらない。読み手自身がその場で優先順位をつけるしかないが、20分の経営会議の枠の中でそれをやってくれる読み手は多くない。

**統合する行がない。**大前研一氏が1982年の著書『The Mind of the Strategist』で3Cモデルを提示したときの主旨は、顧客・競合・自社をそれぞれ個別に記述することではなく、実行可能な戦略はこの3つが重なる領域にしか存在しない、という点にあった。その重なりこそが、3列の箇条書きという構造では原理的に表現できない部分だ。3つの箇条書きは3C分析の「材料」であって、「結論」ではない。

## 手順1 — パネルの高さは項目数から機械的に決める

箱の高さを内容より先に決めるのをやめる。各Cの箇条書きが確定したら、あとは機械的な計算で済む。項目数を数え、1項目あたりの行の高さ(12pt・標準の行間であれば0.3インチ前後、2行に折り返す項目があればもう少し多めに)を掛け、見出し(「顧客」「競合」「自社」というラベル自体)の分の高さを一定量加える。項目2つの自社パネルは低い箱になり、項目6つの競合パネルは高い箱になる。3つのパネルはもう高さを共有しない――共有するのは上端の位置と左右の余白で、これが揃っていれば高さの違う箱が並んでいても「崩れている」のではなく「設計されている」ように見える。

この考え方は、[PESTEL分析スライド](https://www.advis-io.com/ja/blog/pestel-analysis-powerpoint?hsLang=ja)で1つの要因だけ記述が長くなったときにハニカムやレーダー型レイアウトが破綻しないようにするルールとまったく同じだ。複数パネルで構成される戦略フレームワークのスライドは、構造的に言えば「高さが内容に従うべき箱の集合」であって、その逆ではない。PESTELの6要因であれ3Cの3列であれ、壊れ方は同じで、テンプレートが先に箱のサイズを決め、内容はあとから押し込まれる、という順番になっているから壊れる。

実運用では2つ調整が要る。ひとつは、正直に取捨選択した上でもなお競合パネルが9項目になるような、カテゴリーが本当に混雑しているケース——そのときは他の2パネルに合わせてフォントを縮小するのではなく、意思決定に効く5〜6社に絞り、残りは付録に回す。フォントを縮めると「枠に収まらなかった」ことが一目で伝わってしまい、こうしたスライドを何百枚も見てきた相手には特に響く。もうひとつは、パネルの高さが違っても、「顧客」「競合」「自社」という見出し自体のフォントサイズとパネル上端からの相対位置は3つとも揃えておくこと。この一点の統一感があるからこそ、高さが違っても3つが対等な分析であることが伝わり、単に箱の高さがたまたま違っただけの階層構造には見えなくなる。

## 手順2 — ほとんどのテンプレートが省く「So What」行を加える

3パネルの下——パネルの中ではなく、3つの外側に——横幅いっぱいのバーを1本加える。1〜2行で、3つのCの重なりから導いた「So What」を言い切る。先のスーパーの例であれば、こうなる。「旗艦SKU1本をナショナルブランド並みの価格帯で先行投入する。価格より品揃えの不満の方が大きいという顧客調査の結果と、製造ラインがフルラインではなく1本分しか余力がないという自社の制約を踏まえた判断だ。」この1行は、どのパネル単体にも書かれていない。顧客の発見(不満の核は価格ではなく品揃え)と自社の制約(余力はSKU1本分)と競合の見立て(値引き合戦のレーンにはすでに全国区3社がひしめいている)を突き合わせて初めて出てくる行だ。

このバーは、上の3パネルとは明確に見た目を変える。アクセントカラーの塗りに白文字、あるいは太めの罫線にして、「顧客」「競合」「自社」の細い罫線とは違う視覚的な重みを与える。見た目の重みは役割に合わせるべきで、ほぼ同格の3パネルがひとつの結論行に流れ込み、その結論行だけが他の3つより重い——これが、会議室を出た後に読み手が実際に覚えて帰る1行になる。So What行が20語(日本語なら目安として40〜50字)を超えて長くなっている場合、たいてい「結論を言う」と「その理由を言う」という2つの仕事を1文でこなそうとしている。太字の短い結論句と、それを支える短い理由句に分けた方が読みやすい。

**現場メモ:** 外資系コンサル時代、市場参入検討の3C分析スライドがパートナーレビューで2回差し戻された案件に立ち会ったことがある。2回とも、レイアウト自体には問題がなかった。パネルはきれいに整い、文字サイズも読みやすく、はみ出しもない。赤字で返ってきたのは、スライド下の余白に書かれたたった1つの問いだった。「3つは分かった。で、結局1つにまとめると何?」チームは調査に2週間かけ、それを結論に変える1文には10分しかかけていなかった——これはよくある配分で、しかも完全に逆だ。So What行は仕上げの飾りではなく、パートナーやクライアントの意思決定者がその場で同じ問いを口にしたときに、それに耐えられる唯一の1行になる。

![比較図:顧客・競合・自社を均等高さの3パネルに収め、競合の6項目があふれ自社の2項目が空白のまま残りSo What行もない3C分析スライドと、パネルの高さを項目数に合わせて揃えSo What行を加えた3C分析スライドの比較。](https://www.advis-io.com/hubfs/blog-figures/129-3c-analysis-slide-powerpoint-fig1.ja.png)

図:均等高さの3パネルで競合があふれ、自社が空白のまま残りSo What行もない状態(上)と、パネルの高さを項目数に合わせ、So What行を加えた状態(下)。

## どの3C分析にも当てはまる5つの原則

- **パネルの高さは、そのパネル自身の記述量が決める。**共有のデフォルト値ではない。複数パネルで構成される戦略フレームワークのスライド全般に言えることだ。
- **長くなるパネルは、競合とは限らない。**どのCが一番長くなるかは案件ごとの調査結果次第で、フレームワーク自体が決めるものではない。新規市場参入なら顧客パネルが、成熟した混雑カテゴリーなら競合パネルが伸びやすい、というだけだ。
- **縮小する前に、削る。**本当にパネルが過積載なら、効く項目だけ残して残りは付録に回す。フォントサイズを落として収めるのは最後の手段ですらない。
- **So What行は「あった方がいい」ものではなく、「要約」でもない。**3つのCが重なる地点についての主張であり、パネル同士を突き合わせて初めて書ける行であって、すでに書いてある内容の繰り返しではない。
- **視覚的な重みは、重なりの部分にこそ置く。**3パネルが同じ見た目で1本のSo What行だけ際立っている構成は「どこを見ればいいか」を伝えるが、全パネルとSo What行が同じトーンで並んでいると、それは伝わらない。

## 東南アジア新規参入の3C分析に同じ方法を当てはめる

別の案件で同じ組み方を試すと、どのパネルが長くなるかが入れ替わる。これは2つ目の原則が言いたかったことそのものだ。中堅の産業機器メーカーが東南アジア市場への新規参入を検討するケースでは、顧客パネルが長くなる。市場自体が新しく、セグメントの切り分け自体が調査の半分を占めるからだ。代理店経由の購買層と直販層の違い、スペック要件の異なる3つの最終用途業界、自国市場には存在しない為替連動の価格感度——これだけで顧客パネルは厚くなる。競合パネルは逆に短い。該当するスペック帯で実際に製品を作っているのは地場の2社のみで、どちらも首都圏以外にはまともなサービス網を持たない。自社パネルは中間的な分量になる。輸出物流は実績があるが、現地でのサービス拠点がなく、この市場ではアフターサービスの手厚さが購買決定で自国市場より重く見られる点が足を引っ張る。

正しくサイズを合わせると、今度は顧客パネルが一番高く、競合パネルが一番低くなる——スーパーの例とはちょうど逆だ。So What行はこうなる。「初年度は独占販売代理店との提携で参入し、グリーンフィールドでの直接参入は見送る。競合が薄く速度が効く市場ではあるが、サービス網の欠如は購買決定で最も重視されるセグメントでのリスクが大きい。」5原則のどれも変わっていない。変わったのは、調査の結果どのパネルが実際に埋まったかという事実だけであり、それこそがパネルの高さを調査の前に決められない理由そのものだ。[イシューツリーのスライド](https://www.advis-io.com/ja/blog/issue-tree-logic-tree-powerpoint?hsLang=ja)で「So What」が下位の枝から導かれる結論として最上段に置かれ、後付けでは成立しないのと、ここでやっているSo What行の位置づけはまったく同じで、ツリー状ではなく横並びに並べているだけの違いだ。

## レイアウトを直した後にも残る3つの失敗

**三角形レイアウトと3列レイアウトを同じものとして扱ってしまう。**3つのCが重なり合う様子そのものを見せたいなら、円が重なるベン図や三角形のレイアウトが正解になる場面はある——戦略の「おいしいところ」を文字通り重なりの部分に描ける。一方、横並びで比較し、下にSo What行を置く通常の検討会議には3列レイアウトの方が向いている。「3Cモデルらしく見えるから」という理由だけで三角形を選び、本来言いたい結論を重なりの小さな三角形の中に無理やり押し込もうとすると、スライドで一番言いたいはずの箇所だけ極小フォントになる、という事態が起きる。

**So What行を3パネルが完成する前に書いてしまう。**競合調査が混雑していることが判明する前、あるいは顧客セグメントが想定より複雑だと分かる前に下書きしたSo Whatは、その後パネルの中身が変わっても書き直されずにそのまま残りがちだ。すでに前回の会議で全員合意した1行をわざわざ書き直したい人はいない。So Whatは一番最後に書き、パネルが更新されたら、その都度その1行がまだ成立しているかを必ず見直す。

**「自社」パネルが強み一覧になってしまう。**3C分析の自社パネルが一番弱くなるのは、自社の得意なことだけを並べたときだ。それは「3C」のラベルをつけた強み紹介スライドにすぎない。自社パネルが仕事をするのは、実行可能な戦略を実際に絞り込む能力の上限・コスト構造・制約を名指ししたときで、だからこそスーパーの例のSo What行は「PBラインを立ち上げる」という曖昧な一文ではなく、「製造できるかどうか」を踏まえた「旗艦SKU1本に絞る」という具体的な一文になった。

ここまでの組み方を守っても、調査の中身自体が甘ければ意味がない。競合の対象設定を間違えたり、顧客セグメンテーションが浅かったりすれば、見た目だけ整った「自信満々な誤答」のSo What行ができあがるだけだ。この記事が直しているのはもっと狭い範囲で、調査が正しく行われていることを前提に、その内容をスライドに正しく反映させる部分だ——記述量に合わせてパネルを組み、見つけた事実が指し示す一手を1行で言い切る。Microsoft AppSourceに掲載されている[Advisio](https://www.advis-io.com/?hsLang=ja)は、顧客・競合・自社それぞれの内容からパネルのレイアウトをネイティブなPowerPoint図形として直接組み立て、各パネルの高さを項目数に合わせて決めた上で、アクセントカラーのSo What行だけを自分で書くべき1文として空けておく。

[コンサル資料作成](https://www.advis-io.com/ja/blog/tag/コンサル資料作成) [スライドデザイン](https://www.advis-io.com/ja/blog/tag/スライドデザイン)

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